創刊準備号
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お礼状の達人大賞物語 その1
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私は、税理士ですが、コンサルタントもしている。その業務の中で、「3つの手紙を
書けば、効率よく業績アップを図れます」と言っている。
この3つの手紙とは、@お礼状(サンキューレター)と、Aセールスレターと、Bニュ
ースレターである。
私は、他方NPO法人・人の誉め方研究会を組織し、人の誉め方の術を研究してい
るが、お礼状の中に必ず「誉めること」を記載することが必要である旨を述べている。
人を誉めることの必要性は誰もが認めることと思うが、お礼状の中に、誉め言葉を
入れるのと入れないのとでは、お礼状の意味合いというか、重みが全然異なってく
る。
そのお礼状を、家族レベルで物語風にしたものが、この物語りである。
ある家族を例に、「人の誕生から臨終までの間に、どれだけお礼状を書く機会があ
るか」を示してみたい。
シーン 1 子供の誕生
のどかな田園の中で愛は生まれた。
古都金沢の北、数十キロの風光明媚な町は人情味溢れる町である。
井上ひろしと桂子は新婚六ヶ月である。
今日は、つわりがひどくて家事一切を母の後姿を見て、桂子は思わずつぶやい
た。
「お母さん、ありがとう」と。
それから直ぐに桂子は母親・洋子に手紙を書いた。ありがとうの気持ちはあって
も、素直に言えないため、手紙にしたものだった。
手紙には、次の様に書かれていた。
お礼状シーン 1
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「今日はカレーが食べたい」「今日はチラシ寿司しか食べれない」「パイナップルと
メロンを買ってきて」「冷やしたトマトを切って欲しい」
毎日、毎日、私のわがままなお願いを聞いてくれてありがとう。お母さんも、私を産
むとき、つわりがひどかったと言っていたよね。こんなにつわりが辛いものだって、
今、初めて実感しています。
私がお母さんのお腹にいるとき、風疹の値が高く、私が難聴になる可能性がある
と分かってから、悩んだと聞きましたが、やっぱり産むことしか考えられないって、こ
の間笑って教えてくれた。
そんなことも知らずに、今まで反抗したり自分勝手にしたり、独りで大きくなったよ
うな顔をしていたね。
ごめんなさい。
ようやく今になって、お母さんの偉大さに気がつきました。
産んでくれて、ありがとう。
幸せに育ててくれてありがとう。
私も、お母さんに負けないように頑張ります。
でも、もうしばらく、甘えさせてください。
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子を持って知る親の有り難味である。
親へ感謝する気持ちは誰にでもあるが、面と向って言えないのが普通の子どのよ
うだ。
手紙は、同じ家にいる相手でも、お礼を言うことが出来る。
だが、世の中には手紙すら掛けない子供が多いと聞く。嘆かわしい。
三日経って手紙は母親・洋子に届いた。洋子は、涙をこらえながら手紙を読んだ
が、娘の桂子には何も言わずにいた。洋子も、ありがとうが素直に言えなかったよう
である。
でも、桂子にはわかった。同じように家事を手伝ってくれるのであるが、そこに何か
満足感が漂っていることを感じたからである。
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■ お礼状の達人大賞物語
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■編 集/小川 克生 ogw@agate.plala.or.jp
■発 行/NPO法人 人の誉め方研究会
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